●現実(前編)●


私には思い出したく無い過去がある。
忘れたくても忘れられない過去…。

去年の夏の始め、私はEヶ月付き合っている彼氏に呼び出された。
「急にごめんな…。」
いつになく、真剣な顔をして私を見つめるあなた。
「ううん!!私は悟に会いたかったぁ!!」
「うん…」
「どぉしたの??今日の悟、何か変だよ!?」
「うん…」
「うんだけじゃ分からないよぉ。」
私は少し苛立ち気味に言った。「…」
「私に用があったんでしょ??早く言ってょ。」
「…俺と別れてくれ。」
「ハッ!?何??急に??…嘘…だよね…!?」
あなたの急な言葉に焦る私。
「…」
「何とか言ってよ!!」
「…」
「冗談だって言ってよ…」
「…」
重い顔をしているあなたをみて『嘘』じゃない事が読み取れた。でも私は、信じたく無かった。いつもみたいに軽く『冗談、冗談★』って言ってくれるのを待った。でもあなたは何も言わず、走って行ってしまった…。その時私は、あなたの目が赤く、うっすら涙がたまっているのが見えた。
「何で泣いてるんだよぉ…。泣くのは私の方でしょ??」
あなたの走っている後ろ姿を見ながら、呆然と立ちすくんでいた私。

私は一晩中泣いていた。泣きながら悟が何で『別れてくれ』なん






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